新型コロナウイルスの新規感染はかなり減少し、緊急事態宣言が解除されました。とはいえ、まだ完全に抑え込めた訳ではないので、日常での予防は必要です。生活スタイルも今までとは違った形になると思います。
 そんな暮らしを少しでも楽しく過ごせるようにと考え、ともえ庵では「たいやきマスク」を作りました。


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■感染予防にマスクは役立ちます!
 新型コロナウイルス感染が広がり出した当時は、「マスクは感染予防に役に立たない」という意見がありました。不織布であれ布であれ、マスクの生地の目よりウイルスの方がはるかに小さいからです。日本人は比較的マスクに抵抗はありませんでしたが、海外の国、特に欧米ではマスクをする人があまりいなかったこともあり、余計に嫌悪感が強かったのかもしれません。

 しかし、今日ではマスクの効果を疑う人はあまりいません。
 確かにマスクの生地の目よりウイルスは小さいですが、空気感染はほとんどないので飛沫感染はある程度防ぐことができます。また、新型コロナウイルスは手で触れても感染せず、その手で口や鼻などの粘膜に触れることで感染すると言われていますが、マスクをすることで不用意に口や鼻に触れることを防止することができます。これらの理由からマスクの効果はかなり大きいと考えられます。
 また、逆に自分が無自覚のまま新型コロナウイルスに感染している場合、マスクをすることで飛沫を防ぎ、他に人への感染を防ぐことができます。このことについては当初より効果が大きいと言われているので、やはりマスクは必要ということになります。

 
 実際に街を歩くほとんどの人がマスクを付けるようになってから2週間後に新規感染者が大幅に減っています。もちろん、外出を減らしている効果も大きいので、必ずしもマスクだけで新型コロナを防いでいる訳ではありません。それでも、海外の多くの国でもマスクを着用するようになっているのを見てもわかるとおり、マスクの効果は少なくないと言えます。

 

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■楽しいマスクを作りました
 最初は入手が難しかったマスクですが、使い捨てマスクは街なかでも多く売られるようになり、値段も下がってきています。また、布製のマスクを使う人も増えました。布製のマスクは繰り返し使えるので、もうマスクが入手できなくて困っている人はほどんどいないと思います。


 でも、これまで必要のために急いで入手したマスクには不満をもっている人もいるはずです。顔の半分を覆うマスクなので、どうせなら綺麗なもの、かっこいいもの、可愛いものなど、自分の気に入ったデザインのものが欲しくなるからです。既に、多くのファッションブランドやスポーツブランドがマスクを作っているのはこのためです。

 
 なので、たいやき ともえ庵でもマスクを作りました。
 もともとは、立体マスクを正面から見ると魚っぽい形だと思ったのがきっかけ。少し変形させてたいやきの形にしたのです。
 正直にいうと、マスクを作って販売しようという気持ちより、マスクの形が魚に似ていると思いつき、形にするために工夫している中で、どうせなら買ってもらえるくらいのものにしようと製品化を決めました。

 

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■今までのマスクにないオリジナルな点
 このマスク、マスクとしての性能は通常の布マスクとそれほど変わらないと思いますが、デザイン面では今までになかった工夫が込められています。

 

・形が新しい
 ひとつ目は、形が新しいということです。上にも書いた通り、多くのブランドがマスクに参入し、手作りで作る人も増えていますが、現在、売られているマスクのほとんど、いえほぼすべてが、従来のマスクと同じ形で素材や色、絵柄を変えたものです。
 ともえ庵の「たいやきマスク」は、たいやきの形に近いものを考え、普通のマスクとはやや違った形に作りました。
 また、形状が左右非対称になっているのも特徴です。頭の形と尾の形が違うだけでなく、顔の右側、尾の方がやや長くなっているのです。これはよりたいやきに近い形にするための工夫です。このため、後で紹介しますが、ゴムひもを通して着用する際には少し気をつけていただかなくてはなりません。
 

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マスク茶3面図
マスク白3面図


・尾びれの部分を工夫しました
 もうひとつの工夫が、尾がピンと立っているの姿です。通常のマスクのように本体の端から端へとゴムひもを通すと立った尾が引っ張られるので、このような形になりません。マスクのゴム通しの構造を工夫して仕上げました。

 

尾の部分表裏


・立体マスクなので、柄が変形することを計算してデザインしました
 2枚の布地を立体的に縫製して仕上げる立体マスクの場合、平面でデザインした柄は変形してしまいます。

 下の写真を見て下さい。平面では真っ直ぐな線が立体になると湾曲しているのがわかります。

「たいやきマスク」はこのように布の柄が編成することを計算して柄をデザインし、立体になった時にきれいに見えるようにしています。

 

図1


・マスクを着用した時にたいやきに見えるようにデザインしました
 そのまま広げた「たいやきマスク」を見ると、それほどたいやきの形をしていないように感じられると思います。このマスクは、人が着用した際にあごのラインに沿って生地が丸まり、正面から見るとたいやきの形になるようにデザインしているからです。

 

図2


2色用意しています

「たいやきマスク」は柄を白色で入れたものと、こげ茶色で入れたものの2種類用意しています。どちらも綿素材ですが、白柄のものは布地がやや薄め、こげ茶柄のものは少しだけ厚めの丈夫な記事を使用しています。

 

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・当たり前ですが、マスクとしての付け心地も良く仕上げています

 形が面白くても、着用して不快なものはマスクとして使えません。裏地にガーゼを使い、長く付けても快適に使えるように仕上げてあります。

 

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マスクのサイズはこんな感じ。真ん中は市販の使い捨てマスク。下は皆さんご存知の「あのマスク」です。


■むちゃくちゃ手を掛けて手作りしています
 さて、この「たいやきマスク」は上述のように世の中になかったものだけに非常に手間をかけて手作りしています。
 企画したのは当店ですが、実際の生産のほとんどは着物リメイクや布小物の作家「はっち」さんが引き受けて下さっています。作業はこのような感じです。
 ※参考:はっちさんインスタグラム

 

【生地の水洗い】使用する生地と裏地になるガーゼ素材を一度水通しして、更に中性洗剤で洗います。陰干しである程度まで乾いたら、布目を整えながらアイロンを当てます。こうすることで、洗濯しても縮みが少ないマスクになります。

 

【柄入れ】表布は大きめに裁断し、プラスチックのシートを使って作った型紙を使って柄を入れます。染料には布絵具を使っています。約2日間かけて乾燥させます。

 

【生地の裁断】表布、裏布とも型紙を使ってパーツの形に裁断します。布を重ねて裁断するのが一般的ですが、たいやきマスクは複雑な形なので、生地を重ねずに1枚ずつ裁断しています。

 

【縫製】ミシンを使って表布、裏布を縫い合わせます。普通のマスクと違って縁に複雑な凹凸があるので、縫製後に縁の形が出るように切込みを入れ、表に返してアイロンをかけて形を整えます。

 

【仕上げ】完成したら、中性洗剤での手洗い、乾燥、アイロンがけをします。最後にゴムひもを通し、金属が混入しないように検針器にかけた上で袋詰めします。

 

■着用時の注意
 基本的には普通の布製マスクと同様のお取扱いで十分ですが、着用時に以下の点だけはご注意ください。

 

・ゴムひもは左右で長さが変わります
 上述したとおり、マスクは左右が非対称になっており、長さが違います。また、頭の側と尾の側ではゴムひもを通すループの長さも違っています。

 たいやきの尾の側のゴムひもは短めに、頭の側のゴムひもは長めにして、実際に着用して長さを調節して下さい。

 

・真ん中を鼻筋に合わせてください
 左右非対称なので、着用される際には、縫い目を鼻のラインに合わせるようにしてください。

 

・洗濯は手洗い、陰干しで
 通常の使用で柄の色が落ちたりにじんだりすることはありません。ただし、強くこするとその限りではありませんのでご注意ください。選択は中性洗剤を使って手洗いし、陰干ししてください。

 

■人気が出たら、納品まで時間がかかるかもしれません。
 さて、この「たいやきマスク」、サンプルが上がった時点でツイッターで紹介したところ、かなりの数のリツイート、いいねをいただきました。予想していたよりはるかに評判が良く作ってよかったと思いました。
 ただ、見た目のデザインが良いことと売れることは違います。通常のマスクと比べるとかなり高い値段を付けさせていただいていることもあり、正直なところ、どれだけ販売できるのかはわかりません。
 この記事で紹介した通り、手づくりしていることもあり、予想以上に人気が出た場合には納品までにやや時間がかかる場合もありますので、ご了承ください。
  当面はたいやき ともえ庵の店頭で販売しますが、早いうちにWEBサイトからも購入できるようにする予定です。



 新型コロナウイルス予防の日々を「たいやきマスク」が少しでも明るくしてくれることをお祈りしています。

 

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