たいやき ともえ庵では新型コロナウイルスの終息を願って、疫病を退けると伝わる妖怪「アマビエ」をデザインしたたいやき袋を使用します。


アマビエ袋茶2






2020413日現在の阿佐ヶ谷の状況

新型コロナウイルスの蔓延とともに始まった感がある2020年。先週には「緊急事態宣言」が出され、飲食店への休業要請もなされています。

緊急事態宣言後の週末、411日(土)、12日(金)の新宿、渋谷、銀座などの繁華街の人影はまばらとなったようです。ただ、当店がある「阿佐谷パールセンター商店街」のような近隣型、地域型の商店街やスーパーマーケットではむしろ客足が増えているとの報道がなされていました。店頭からの風景と売上から見ると、増えているというのは大げさで、あまり減っていないという程度。外出を自粛した人ももちろんいたと思いますが、遠出しなくなった人が地元近くの商店街に集まり、見た目があまり変わらなくなったというところでしょう。

変わった点としては、人が出るのも引けるのも早くなったこと。週末の阿佐ヶ谷の場合、午前中から昼にかけての人通りはそれほど多くなく、午後から人通りが増え、それが夜まで続く感じだったのですが、新型コロナ騒動以降は午前中から人が出て、18時を過ぎるとぱったりと居なくなるという感じになっています。

 

■たいやき ともえ庵の新型コロナウイルス感染拡大対策について

当店は持ち帰りが主体の店ですので、営業時間を短縮(通常の閉店時間20時を1830分に繰り上げ)していますが、それ以外は通常の営業をさせていただいています。

 

・飛沫防止のため、食材の仕込み等は使い捨てマスクを、接客時には透明マスクを必ず着用する。

・食品は直接手で触れないよう、手袋やトングを使用する。

・現金等に触れた際には必ず手をアルコール消毒する。

 

これらについては、新型コロナウイルスに関係なく、以前から行っていることですので、そのまま。それに加えて、代金と釣り銭の受け渡しの際にトレイを使用することを徹底しています。また、お待ちいただく際にお客さん同士の距離をとっていただくように貼紙でお願いしています。

 

■「アマビエ」袋をはじめます

これまでも、たいやき ともえ庵では社会的に大きな問題が生じた際には微力ながら協力できるように募金の取り組みを行ってきました。東日本大震災、ネパール地震、熊本地震、そして記憶に新しい西日本豪雨災害です。

ですので、今回の新型コロナウイルスについても何かしたいという気持ちを持っていますが、今までの災害と違うのは被災地が離れている訳ではなく、むしろ東京は現在進行形で感染の恐れの真っ只中にいるということです。

また、小さな店なので甚大な被害とはいえないものの、当店も時間短縮や来店者の減少による経営的な被害も少なからず生じています。さらに、店の裏側ではマスクや消毒用アルコールの調達をはじめとした対策にも追われており、募金のキャンペーンをしたくても、当店自身が営業を維持するのが精一杯、というのが正直な実情です。

 

とはいえ、何かできないかと模索し、せめて気持ちだけでも前向きに持ちたいと、描かれた絵を見ると疫病退散の効果があると伝えられる妖怪「アマビエ」をたいやきの袋にデザインし、広く見てもらえるようにしました。

 

アマビエ袋赤



■「アマビエ」は疫病退散の効果がある妖怪

「アマビエ」は、江戸時代に肥後国(熊本県)に現れた半人半魚の妖怪です。毎夜海中に光るものがあるとの通報により役人が調べに行ったところ、妖怪が現れ、「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と告げて海の中に帰っていったと伝えられています。その出来事は挿絵付で瓦版に取り上げられ、遠く江戸まで伝えられたそうです。

 

【参考:当時の瓦版の原文】

肥後国海中え毎夜光物出る。所の役人行見るに、づの如く者現す。私は海中に住、アマビヱと申す者也。當年より六ヶ 年の間諸国豊作也。併し、病流行、早々私写し人々に見せくれと申て、海中へ入けり。右写し役人より江戸え申来る写也。     弘化三年四月中旬

(以上 wikipediaより抜粋)

 

アマビエ資料


この逸話から、今回の新型コロナウイルス退散の願いを込めて、「アマビエ」の絵をSNS等で拡散する動きが広がっています。「アマビエ」をモチーフにした様々な二次創作のキャラクターが作られたり、Tシャツや雑貨などにもプリントされているようです。

また、厚生労働省でも「アマビエ」をキャラクターに使って外出自粛を訴えています。

 

アマビエ厚労省


■「アマビエ」袋について

たいやき ともえ庵でも、「アマビエ」の絵を多くの人に見てもらうのがせめてもの新型コロナウイルス感染症の終息に向けた活動と考え、一番多くの人が手に取って下さる普通のたいやきの袋にデザインしました。できるだけ御利益があるように、瓦版に描かれた「アマビエ」に近いものに仕上げています。

普段は普通のたいやき用として3種類の袋を使っていますが、これからしばらくはこの「アマビエ」袋を加えて4種類の袋で提供させていただきます。

すべてのお客さんに絵を見ていただきたいので、たいやきを1匹だけご注文の方には「アマビエ」袋でお渡しします。2匹以上のご注文からは「アマビエ」袋と従来の普通の袋を組み合わせてお渡しする予定です。

 

アマビエ袋色々2

アマビエ袋色々


■新型コロナ終息に大切なのは気持ち

緊急事態宣言、外出自粛要請の中で、当店のような菓子類の店はどのように対応してよいのか迷いもあります。生きるのに不可欠なものでなく、不要不急の外出の理由に当たる訳ではないからです。

ただ、長期戦が予想される新型コロナとの戦いの生活には、多少の息抜きや潤いも必要。生活必需品の買い物の帰りに、一息ついて少しだけ明るい気持ちになるお手伝いができればと考えて店を閉めずに続けています。

少しでも明るく、そして前向きな気持ちを持つために、この「アマビエ」袋が役立つことを願っています。

アマビエスタンプ