いよいよ今週の木曜日(2018118日)から、「たいやきの開き みりん干し」を発売します。

 昨年の10月に発売し、見た目のインパクトと名前の面白さが話題となり、人気メニューになっている「たいやきの開き」の新しい味です。

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■「たいやきの開き」とは

 ともえ庵のたいやきを二枚に開き、開いた面に新たに極薄の皮を付け足してプレスし、上下から煎餅のように焼き上げたのが「たいやきの開き」です。もちろん、たいやきなので中にはカリッカリに焼き上げられたつぶあんが入っています。詳しくは以前のブログ記事をご覧ください。

 ブログ記事:「たいやきの開き」って何だ!? 


たいやきの開き袋から顔出し

 

 この「たいやきの開き」、洒落っぽい名前の面白さから話題となり、様々なところでご紹介いただきました。

 

・ご紹介いただいた媒体(敬称略)

WEBメディア】高円寺経済新聞、ロケットニュース24TABIZINE、他

【テレビ】スーパーJチャンネル、ZIP、朝の!散歩道、純さんぽ、極皿~食の因数分解

【新聞】日経MJ

【雑誌】週刊文春

 

 普段は縁のない地上波のテレビ番組に多数取り上げていただくことができました。

 また、『ロケットニュース24』さんでは、「たいやきの開き」のことを「日本一薄いたいやき」と紹介していただき、作り手側では考えていなかった視点に驚きました。

 

『たい焼きの概念を覆す!日本一薄い「たい焼きの開き」が極薄すぎて猛烈にビビった!! 東京・阿佐ヶ谷「ともえ庵」』(ロケットニュース24

 

 このように紹介すると、見た目の特徴や名前の面白さで話題になっていると思われがちですが、「たいやきの開き」を何度もリピート購入してくださるお客さんが多数いらっしゃり、現在では完全に定番の人気メニューになっています。

 もともとは、ともえ庵のたいやきの特徴であるパリッとした皮の美味しさをもっと強調しようと考えられたメニュー、味にも自信があるのです。

 製造過程で割れてしまった「たいやきの開き」をご家庭用に「割れ開き」として割安で提供しているのですが、そちらが大人気になっており、見た目ではなく味で購入してくださる方が多いことを示しています。

 

■初めて名前先行で作ったメニューです

 実は「たいやきの開き みりん干し」は名前を先に決めて作ったメニューです。

「たいやきの開き」の名前を決めた時に、別の味も出したいと考えた際に、やっぱり開き干しがあるなら「みりん干し」も必要だろうと思いつきました。

 余談ですが、「たいやきの開き」自体は名前ありきのメニューではなく、たいやきを水分が飛ぶまでプレスして焼くことを先に決めて試作し、完成したものを見て決めました。なので、当初は「たいやきの化石」というのも考えていたくらいです。

 ですから、「みりん干し」は名前を先に考えた初めてのメニューなのです。

 

 手土産で「たいやきの開き」を買ってきた、というとたいていの場合、かなりウケます。店の人間が手土産にする時もそうですし、お客さんからもそのように言われます。

 その後、「実はみりん干しもある」と取り出していただけるとさらに笑いを重ねていただけるかと思います。

 

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「たいやきの開き」と「たいやきの開き みりん干し」


■それでも開発に手を抜きません

「みりん干し」の名前を決めてから開発したとはいえ、それほどいい加減な開発はしていません。

もともと素朴な味が特徴の「たいやきの開き」に対して、第二弾でははっきりした味のものを出そうと決めており、そのひとつがみりんと醤油、砂糖を合わせて作る「みたらし」風の味でした。あまり知られていませんが、つぶあんと醤油が合うからです。

 ところが、方針だけは決まっていたものの、その後のみりんと醤油の配合や塗り方、仕上げ方は試行錯誤の連続でした。日常業務の合間に何度も試作を繰り返し、最終的な決定までに数か月かかってしまいました。


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■けっこう手間をかけて作っています

このようにして開発した「たいやきの開き みりん干し」の製造工程はかなり手間がかかります。

 まず、「たいやきの開き」を作る工程は同じです。

 

・たいやきを二枚に開く

・専用の焼き機の鉄板に粉(皮)を薄く敷き、開いたたいやきを並べる

・もう一枚の鉄板でプレスし、上下から熱を入れて焼く

・ある程度焼けたら取り出し、乾燥棚で2時間程度乾燥させる

 

 こうして出来上がった「開き」にさらに以下の加工をします。

 

・乾燥した「たいやきの開き」の両面にタレを塗る

1時間程度、乾燥棚で乾かす

・白胡麻を煎って準備する

・もう一度、両面にタレを塗り、表面に煎り胡麻を散らす

・さらに1時間乾燥させ、パックする

 

 ほとんどが乾燥待ちの時間ではありますが、5時間くらいの時間をかけて「たいやきの開き みりん干し」を作っています。


たいやきの開き焼く前に開いたところ

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■病みつきになる味です

「たいやきの開き」のパリパリの皮、カリッカリになったつぶあんの美味しさに、「開き」は、甘じょっぱいタレの味と煎った白胡麻の風味と香ばしさが加わります。試作段階で食べていただいた方からは、病みつきになる味と評していただきました。

 上にも書きましたが、甘いつぶあんと辛い醤油の味は意外に合います。さらにみりんの旨みが加わることで、表面の味わいのあるしょっぱさと中身の優しい甘さがうまく絡み合うのです。

 そのままの「たいやきの開き」とどっちが美味しいかと問われると少し困ります。素朴な味とはっきりした味、まったく違う方向だからです。ぜひ一度、セットで試していただきたいと思います。

 

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中にはしっかりとカリッカリになったつぶあんが入っています


■召し上がっていただく際の注意

 お買い求めいただいた場合、取扱いには注意してください。「たいやきの開き」と同様にかなり割れやすいからです。当店のスタッフが「たいやきの開き」を遠方に持って行く時、飛行機の中ですら手持ちしてるくらいです。

厳密には「みりん干し」の方がタレを重ね塗りした分、やや割れにくくはなっているのですが、それでも何かにぶつけたりするとすぐに割れてしまいます。

 

 もうひとつの弱点も「たいやきの開き」と同じですが、食べる時に水分をもって行かれることです。

 ですから、飲み物と一緒に召し上がっていただきたいと思います。「開き」は牛乳が合うと紹介しましたが、味が濃い「みりん干し」は濃い緑茶などがお薦めです。

 

 

 色モノっぽく見えるけど、実は味で勝負できる。

「たいやきの開き」、「たいやきの開き みりん干し」に共通するテーマです。

 とはいえ、堅く考えずに一度、お試しください。

 

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